エクセル関数の一覧|よく使う68個を分類別に引ける早見表とバージョン対応

エクセル関数は数百種類ありますが、実務で繰り返し使うのは68個ほどです。この一覧は目的から関数名を引ける逆引き形式で、Excel 2016・2019・2021・365のどれで使えるかも同じ表に並べています。

この記事でわかること

  • やりたいことから関数を引ける8分類・68関数の早見表
  • その関数が自分のExcelで使えるかどうか(2016/2019/2021/365の対応)
  • VLOOKUPやCONCATENATEなど、古い関数を新しい関数に置き換える対応
  • 正しく入力したのに関数が動かないときに見る3か所

関数探しでつまずく原因は、関数名を知らないことではありません。「合計したい」「別の表から拾いたい」という目的と関数名がつながっていないことです。この一覧はアルファベット順ではなく目的の分類順に並べています。


目次

エクセル関数の一覧を目的から引く3ステップ

分類 → 関数名 → 対応バージョンの順に見ると、使えない関数を選ぶ手戻りを防げます。

  1. やりたいことに近い分類(検索・集計・条件分岐…)を選ぶ
  2. 「できること」の列を上から読み、目的に合う関数名を見つける
  3. 右端の対応バージョンが、自分のExcelに収まっているかを確かめる

対応の列は「その関数が最初に使えるようになったバージョン」です。2021〜 の関数は、Excel 2016やExcel 2019では入力しても #NAME? になります。

エクセル関数の一覧|よく使う68個を分類別に引ける早見表とバージョン対応の解説図1

分類別の早見表(68関数・バージョン対応つき)

① 検索・照合(別の表から値を拾う)

関数名できること対応
VLOOKUP左端列を縦に検索し、右の列の値を返す2016〜
HLOOKUP上端行を横に検索し、下の行の値を返す2016〜
XLOOKUP左右どちらの列でも検索でき、不一致時の表示も指定できる2021〜
INDEX範囲の「何行目・何列目」の値を返す2016〜
MATCH検索値が範囲の何番目にあるかを返す2016〜
XMATCHMATCHの後継。後ろからの検索も指定できる2021〜
OFFSET基準セルから行数・列数をずらした範囲を返す2016〜
INDIRECT文字列で書いた参照先を実際の参照にする2016〜
ROW行番号を返す(連番づくりに使う)2016〜

② 集計・カウント(足す・数える)

関数名できること対応
SUM範囲を合計する2016〜
SUMIF条件1つに合う行だけ合計する2016〜
SUMIFS条件を複数指定して合計する2016〜
SUMPRODUCT掛け算してから合計する(単価×数量など)2016〜
SUBTOTAL非表示行やフィルタ結果を除いて集計2016〜
COUNT数値が入ったセルの個数を数える2016〜
COUNTA空白でないセルの個数を数える2016〜
COUNTIF条件1つに合うセルの個数を数える2016〜
COUNTIFS条件を複数指定して数える2016〜
AVERAGE平均を求める2016〜
MAX最大値を求める2016〜
MIN最小値を求める2016〜
RANK.EQ順位を求める(同点は同じ順位)2016〜

③ 条件分岐(場合分けする)

関数名できること対応
IF条件を満たすかどうかで表示を分ける2016〜
IFS条件を上から順に判定する(入れ子を減らせる)2019〜
SWITCH値を複数の候補と照合して置き換える2019〜
IFERRORエラーのときだけ別の表示に差し替える2016〜
IFNA#N/Aのときだけ別の表示に差し替える2016〜
AND複数の条件をすべて満たすか判定する2016〜
OR複数の条件のどれかを満たすか判定する2016〜

④ 日付・時刻

関数名できること対応
TODAY今日の日付を返す(開くたび更新される)2016〜
DATE年・月・日の数値から日付を組み立てる2016〜
YEAR日付から年を取り出す2016〜
MONTH日付から月を取り出す2016〜
WEEKDAY日付から曜日を数値で返す2016〜
EDATE何か月後・何か月前の同じ日を返す2016〜
EOMONTH指定した月の末日を返す2016〜
DATEDIF2つの日付の差を年・月・日で求める2016〜
WORKDAY土日と休日を除いて営業日を進めた日付を返す2016〜
NETWORKDAYS2つの日付の間の営業日数を数える2016〜

⑤ 文字列(整える・つなぐ・取り出す)

関数名できること対応
LEFT左から指定した文字数を取り出す2016〜
RIGHT右から指定した文字数を取り出す2016〜
MID指定した位置から指定文字数を取り出す2016〜
LEN文字数を数える2016〜
FIND指定した文字が何文字目にあるかを返す2016〜
SUBSTITUTE指定した文字を別の文字に置き換える2016〜
REPLACE位置と文字数を指定して置き換える2016〜
TRIM余分な空白を取り除く2016〜
TEXT数値や日付を指定した書式の文字列にする2016〜
CONCAT複数のセルの文字をつなぐ2019〜
TEXTJOIN区切り文字を指定してつなぐ(空白を飛ばせる)2019〜
PHONETIC入力時のふりがなを取り出す2016〜

⑥ 数値・計算(丸める)

関数名できること対応
ROUND指定した桁で四捨五入する2016〜
ROUNDUP指定した桁で切り上げる2016〜
ROUNDDOWN指定した桁で切り捨てる2016〜
INT小数点以下を切り捨て整数にする2016〜
MOD割り算の余りを求める2016〜
ABS絶対値(符号を外した値)を求める2016〜
CEILING.MATH指定した基準値の倍数に切り上げる2016〜
FLOOR.MATH指定した基準値の倍数に切り捨てる2016〜

⑦ 動的配列(結果が複数セルにあふれる)

関数名できること対応
FILTER条件に合う行だけを抜き出して並べる2021〜
UNIQUE重複を除いた一覧を作る2021〜
SORT並べ替えた結果を返す2021〜
SORTBY別の列の値を基準に並べ替える2021〜
SEQUENCE連番を一気に作る2021〜

この5関数は結果が自動で複数セルに広がります(スピル)。あふれる先にデータがあると #SPILL! になります。

⑧ 情報・エラー判定

関数名できること対応
ISBLANKセルが空白かどうかを判定する2016〜
ISERRORエラーかどうかを判定する2016〜
ISNUMBER数値かどうかを判定する(文字列の数字を判別)2016〜
NAわざと #N/A を表示する(グラフの点を飛ばす)2016〜
エクセル関数の一覧|よく使う68個を分類別に引ける早見表とバージョン対応の解説図2

古い関数と新しい関数の対応表

新しい関数は書きやすい一方、古いバージョンで開くと動きません。渡す相手で選び分けます。

古い書き方後継置き換えの判断
VLOOKUPXLOOKUP自分専用なら後継。配布用はそのまま
VLOOKUP+IFERRORXLOOKUP不一致時の表示を第4引数で指定できる
INDEX+MATCHXLOOKUP左側の列を取る用途。後継は1関数で済む
CONCATENATECONCAT/TEXTJOIN互換用に残っているだけ。新規はCONCAT
IFの多重入れ子IFS条件が3つ以上ならIFSが読みやすい
フィルタ+コピーFILTER元データが変わると結果も自動で変わる
重複の削除(機能)UNIQUE元データを壊さず一覧を作れる

共有ファイルで新しい関数を使うと、相手の画面では #NAME? になります。 配布用のブックは 2016〜 の関数だけで組むのが安全です。


自分のExcelでどの関数が使えるか確かめる

バージョン名を調べるより、空セルに関数を打ってみるほうが速いです。入力候補に出るかで切り分けます。

  • =IFS( が出ない → Excel 2016(またはそれ以前)
  • =IFS( は出るが =XLOOKUP( が出ない → Excel 2019
  • 両方出る → Excel 2021 または Microsoft 365

正式な名称は「ファイル」→「アカウント」→「Excelのバージョン情報」で確認できます。


関数が動かないときに最初に見る3か所

原因の大半は関数の選び方ではなく入力の状態です。上から順に確認します。

症状原因直し方
数式が文字のまま見えるセルの表示形式が「文字列」表示形式を「標準」に戻し、ダブルクリック→Enterで確定し直す
#NAME? が出るつづり違い、またはそのバージョンに無い関数早見表の対応列を確認する
値が更新されない計算方法が「手動」「数式」タブで「自動」に戻すか F9キーを押す
エクセル関数の一覧|よく使う68個を分類別に引ける早見表とバージョン対応の解説図3

よくある質問

Q1:Excelの関数は全部でいくつありますか?

バージョンにより異なり、Microsoft 365では500種類前後まで増えています。ただし統計・エンジニアリング・財務の専門関数が大半です。事務作業で登場するのは、この一覧の68個でほぼ足ります。

Q2:関数と機能(プルダウン・条件付き書式)はどう違いますか?

関数はセルに = から入力して値を返すもの、機能はメニューから設定して入力や見た目を制御するものです。プルダウンも条件付き書式も機能なので、数式バーには表示されません。

Q3:Microsoft 365と買い切り版(2021など)は何が違いますか?

買い切り版は購入した時点の関数で固定され、以降に追加された関数は使えません。Microsoft 365は更新のたびに増えます。この一覧で新しいバージョンの関数が使えない場合は、買い切り版だと考えて差し支えありません。

Q4:この一覧を社内資料に転載してもいいですか?

出典としてこのページのURLを明記していただければ、研修資料やマニュアルへの引用は問題ありません。対応バージョンの列は更新されることがあるため、転載時点の日付を添えてください。


まとめ

まとめ
  • 関数は目的の分類から引く。アルファベット順で探さない
  • 使う前に対応バージョンを確認する。2021〜 は 2016・2019 で動かない
  • 配布するブックは2016〜 の関数だけで組むと事故が起きない

エクセル関数の一覧|よく使う68個を分類別に引ける早見表とバージョン対応の解説図4

※対応バージョンはExcelの一般提供時点の情報にもとづいています。お使いの環境や更新プログラムの適用状況により、画面表示や利用できる関数が異なる場合があります。

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この記事を書いた人

はじめまして、白石です。製造業の生産管理で15年、毎日の実績集計と帳票づくりをExcelでやってきました。マクロを組もうとして早々に挫折し、そこからは「関数と表の機能だけでどこまでやれるか」でしのいできた口です。部門では「この集計どうやるの」と聞かれる係になり、聞かれた内容を手元にメモし続けました。そのメモがいつのまにか、関数名ではなくやりたいことから引く形になっていて、それがこのサイトのもとになっています。Excelは同じことをやるのに何通りもやり方があって、しかもバージョンによって使える関数が違います。ここでは実際に動かして確かめた式だけを載せ、つまずきやすいところと使えないバージョンを先に書くようにしています。

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